2017年2月15日水曜日

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の入院で必要な物リスト

家族が脳卒中で入院した!

悲しいことに、高血圧家族が脳卒中で倒れて入院してしまいました。うちは隙間風が吹く寒い家なので、80歳以上まで生きた人は誰もいません。いくら病院をすすめてもお金のことを気にして行こうとしなかったし、好きなインスタント麺ばかり貪る生活が退職後に2年ほど続いてとうとう入院する事態になりました。やっぱりラーメンと焼きそばは血管に悪い!早死にする!親が楽しく老後を・・・と思った矢先のことでした。私は血の気がひいてその日は眠れず、二週間くらいは緊張しっぱなしで4時間くらいしか眠れず脳が疲れ果てて一息ついた時には疲労困憊してしまいました。脳卒中は日本の死因のトップ4に入っており、塩分の摂取量や高血圧、逆に低血圧とも関連があるようです。

生活習慣の悪習慣が脳卒中を招いた!

脳卒中を発症した家族は50代の時で既に血圧の上が140くらいあったのですが、病院への受診は勧められていなかったらしく、私も家族もまったくとはいいませんが、こんなに恐ろしいことになるとは思っておらず気にしていませんでした。家族は焼きそばとラーメンや揚げ物、そして毎日の酒が大好きでして、それらを食べているうちは幸せそうでした。しかし頻繁に頭痛や立ちくらみがあり、今思えば前触れというものがあったように思います。本人も私も脳卒中の心配はしていたのですが、病識が無く病院に行っていなかったのが一番反省させられます。

脳卒中は冬の発症が2割増し

私の住んでいる自治体のレポートでは冬季の脳卒中の患者数が暖かい季節の2割り増しとなっており、特に北部は南部よりも有意に患者数が多かったです。都道府県別の脳卒中の発症率を見てみると、北陸と東北と山陰が明らかに高く、そして高知や鹿児島といった南国の気候でも高かったです。しかし首都圏と近郊や北海道や沖縄の発症率は不思議と低いです。首都圏は良い病院もあり教養のレベルも高い男性が多いからもしかしたら発症前に通院をして高血圧などの治療をしているのかもしれませんね。あるいは医療格差そのものを反映しているのかも。そして北海道は暖房があるので室内で発症するリスクが低いのかも。都道府県別の高血圧の患者数の統計と脳卒中の発症率の統計が似通っているのも興味深いです。地方は所得が低いのでおかずの種類が少ない分、貧困だった時代から続いているおかずがいらないしょっぱい伝統料理や伝統的な汁もの、安いカップ麺などで腹を満たそうとする傾向があるのかもしれませんね。味噌汁や醤油、塩は食卓のメニューから外したほうがよさそうです。調味料にも塩分がありますので、それで十分だと思いましょう。

脳卒中の入院で必要な物(急性期)

119に電話するとすぐに救急車で家族は病院に運ばれていき降圧剤が投与されました。いわゆる脳卒中の急性期で必要な物をリストアップしてみますと、ゆったりしたパジャマと上の肌着と靴下、そして水とストロー付きのこぼれないコップとタオルは家からその日に持って行ったほうがよいでしょう。パンツはオムツを履きますので、当日は必要ありませんが後日リハビリパンツというオムツが必要となります。入院して2週間ほどは血が周囲を圧迫しているためぼーっとしているため難しい本などは読めません。
片マヒが生じて寝たきりになった場合こういったオムツが必要となります。

マヒがあるとうまく水が飲めませんので、ストロー付きの容器を使います。
私はこのタイプのストローを購入しました。

早期リハビリを開始して必要な物リスト

脳卒中で病院に入院すると、すぐにリハビリが行われます。早い人で入院の翌日からリハビリのスタッフが病室を訪ねてリハビリをしてくれます。このリハビリで必要な物は、ズバリ柔らかい靴です。
この柔らかい靴がリハビリではおすすめです。硬いシューズは片手では履きにくいので超簡単なシューズを購入するように理学療法士さんに言われました。

脳卒中の病気の理解に必要な本

脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血)を知るには本が必要です。特にリハビリの本は入院した患者本人や家族が読んでリハビリの可能性を学ぶために必須です。ここでは私が実際に購入した脳卒中のリハビリ本を紹介したいと思います。
この指と腕のリハビリの本は実際に病院でリハビリを行っていた動作がいくつか乗っていたので信頼できる本だと思います。
はっきりいって家族が脳卒中で倒れると看病している私もわけがわからなくなります。少しでも気を休めて病院の考え方を知り戸惑いを減らすためにこの本は役に立ちました。
この本ははっきりいって川平法という方法があるよというだけの宣伝本で、リハビリの中身は何も書いておらず役に立ちませんでした。でも私は藁にもすがる思いで買ってしまったことはみなさんにも理解できると思います。
効果のある川平法はどうやってリハビリを行うのかについて実際に書かれている方法です。川平法を行っている病院は鹿児島くらいにしかないようですので家族が川平法を実践してあげるしかありません。この本も藁にもすがる思いで買いました。
川平法の下半身のリハビリについて書かれている本です。こちらも藁にもすがる思いで買いました。
まだ読んでませんが、藁にもすがる思いで買いました。
この奇跡の脳という本は病室で自分が気休めに読むために買いました。なんと8年間のリハビリで奇跡的に回復された女性科学者が脳卒中での現象を冷静に観察した回復記録です。私たちの心を悩ませているのは偏桃体という小さなピーナッツ大の組織であることにも言及しています。

あったら便利な脳卒中の介護グッズ

私の場合、これらを準備してもさほど必要としなかったのですが、入院初期にはあったほうが何かと良いと思いました。
ペーパーナプキンもありますけど、最初は口のマヒもあったのでこっちのほうが便利です。
入院初期にはぼーっとしておりますので介護用のスプーンは必要でした。しばらくすると箸でも食べられるようになったので割り箸を使うようになりました。
拘縮予防のクッションですが、私は初期のリハビリで何かを握っている感覚を取り戻してほしかったので毎日使ってリハビリをしていました。一番大きなサイズがおすすめです。効果のほどはわかりませんが、半月後にすべての指が少し曲がるようになりました。

回復期リハビリテーション病院へ転院しなければならない

急性期は救急の病院で何週間か過ごすと医師やソーシャルワーカーから転院の話を持ち掛けられます。私たちには何を言っているのか、なぜこの病院で診てくれないのかと不安になりますが、決まりでリハビリテーション専門の病棟というものが日本国中に設置されており、脳卒中や骨折などの身体の日常動作の回復と自立に必要な動作の学習を目的とした専門の病棟に脳卒中の発症後二週間以内に転院しなければならないのです。

できれば地元より効果のあるリハビリテーション病院への転院がベスト

リハビリテーション病院といっても、病院にもピンキリがあるように、おそらくリハビリの内容にもピンキリがあり、老い先の短い老人が多数横たわっている地元のリハビリテーション病院から、就職を目指した若い人が積極的にリハビリを行っているリハビリテーション病院や最先端の治療を行っている慶應義塾のような大学病院などがあります。脳卒中は老人がなるものと思ったらそうではなく働き盛りの男性や女性もいきなりなってしまう危険な病です。小室哲哉さんの妻のKEIKOさんのように若くして発症してしまうこともあるのです。まだ頭のシャキシャキしている人は、高度なリハビリテーションを行っている病院へ転院したほうがまだ希望が持てるように思います。

家族のメンタル管理

はっきりいって、まだ生きられると思ってるような歳で家族が脳卒中になると、家族の心理的なダメージはかなりのもので、私も二週間くらいは精神的に参りました。あれこれと、元気なうちに病院に連れて行ってあげればよかったという後悔や自責の念、悔しさや家族と過ごした幸せな日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、正直言って私は冷静ではありませんでした。ですがいつまでも親に心の不安を打ち明けてはいられないことが今回わかり、自分で気持ちを鎮める方法を勉強しなければなりませんでした。いつもの悪習慣を変えることは難しいですが、気分良く過ごすためには必要な努力であると思い、まずは眠る前にあれこれ考えないことを実践しました。
この本は自分の間違った習慣や苦しい思考についてどう向き合って手放していったらよいか書かれていました。

私には親が先に逝ってしまうという無常の不安があり、それは執着であって苦しみをもたらす原因となっており手放さなければいけない煩悩であると、当たり前のことなんですが、そういったこだわるが故の苦しみを手放す方法がこの本には書かれているように思います。

脳卒中で暮らしが大きく変わる、古民家よりも断熱の家

家族がまだ一般的には生きられる年齢で脳卒中を発症すると、暮らしが一変してしまいました。ほんと、かなりのストレスでこれまでの習慣が通用しませんから、心理的には大きなショックがありました。しかし脳卒中の家族とこれから少しの間か、いつまで一緒にいられるかわかりませんけど、楽しく過ごすためにはこれまでの価値観や予定や生活スタイルを変更する必要がありました。食を貪っていた私も家族もげっそりと痩せてしまい、デブよりも痩せてる方が楽しく過ごせそうだと前向きに考えています。

家も隙間風だらけの古民家よりも、断熱材があり風呂場などが寒くない家が、伝統家屋よりも大事であると思いました!

生きててよかった

いろいろな苦悩はあり身体が不自由になってしまいしたが、生きててよかったと思います。ときどき気分が滅入ると、命がある以上の幸せはなくあれこれ思い惑うことに意味はないと思うようにしています。