2017年2月22日水曜日

病気で入院すると落ち込む人と平気な人と攻撃的な人の三種類の反応がある

病気になったら落ち込まない人と落ち込む人、攻撃的になる人とに分かれる

病気と性格

私は家族が病気で入院することになり、毎日お世話(お見舞い)をしに通っていると病院の風景がいろいろと見えてきました。同じ病気になっても、まったくケロリとしており落ち込まずにしっかりしている人と、落ち込んで元気がない人、もともと攻撃的な性格でそのまま病院でも攻撃的に振る舞っている人がいることに気が付きました。もちろん別のタイプの人もいますけど、今回興味が湧きましたので観察してみることにしました。一応、大学で専攻していた臨床心理学的な観察に基づいています。

病気になり入院して落ち込んで元気なく振る舞うタイプ

まさに私の家族がこのタイプで、普段は家では攻撃的で強気と弱気が混ざっており感情のまま振る舞っていました。基本的に気が小さいので病室という社会的に劣性の場面では非常に大人しく元気がないように演じていて、大人しい振りをすることで無駄なエネルギーを消費しないようにしています。医者の前でも本当の病状を言わないことがあるので要注意です。いわゆる抑うつ状態であるともいえますが、うつ病というわけではなく、弱気になり元気を出すことを控えて大人しくしている状態です。安心したり慢心すれば大きく振る舞えるタイプです。甘えが強いといえましょう。この性格タイプはストレスに対し敏感でネガティブな反応をしてしまいがちですが、自信のあるジャンルでは我を忘れて活躍しやすい特徴があるといえるので専門的な仕事が似合っていると思います。しかし我を忘れるという特徴が疲労を管理することを忘れてしまい残業やIT土方といった脳を酷使する仕事には向いてないかもしれません。文科系であるといえましょう。頭の回転が速い分、余計なことを考えやすいので、よく「できない」「ダメだ」という根拠のない不安を抱いたりしますので無意味な妄想を否定して元気を出す必要があります。このタイプではカリスマを発揮する経営者もいますが雑念も多いので瞑想が欠かせません。基本的に甘えん坊なのでカウンセリングでたっぷりと心ゆくまで慰めてもらうことが必要なタイプです。

心理の本質は、悩んでいる内容に囚われるあまり本当の気持ち(欲望)に気づいていないタイプで、高い攻撃性(=元気のもと)を封じ込めているため神経症になりやすいです。本心に気づきにくいので脳の疲労にも気づきにくく、働き過ぎて鬱になったり神経症になって緊張を恐れるタイプです。

しかしいったん自分の本心を勇気を持って認めて対応することで能力を発揮する可能性を秘めています。

得意分野では不安が少ないため慢心して攻撃的に振る舞い慢心という墓穴を掘り人間関係が破たんすることもしばしばです。

このタイプの性格の有名人にはブッダをはじめ、オバマ大統領やスティーブジョブズ、政治家の安倍晋三さん、イチローさん、浅田真央さん、高橋大輔さんなどが挙げられます。アニメではエヴァンゲリオンの碇シンジや葛城ミサト、ダイの大冒険のポップ、ガンダムのアムロがこのタイプの性格です。

要は攻撃性(元気のもと)を封じ込めることが癖(習慣)となっており適切に発散させることに人生で苦労しており、自分の欲望に気づけるよう賢くなるまでは能力が発揮しづらく愚かだと言わざるを得ません。

昔から恐怖で元気のもとになる感情を抑圧してきたので、カウンセリングや仏教の教えを学ぶと最も効果を発揮するタイプの人です。

このタイプの性格の人を親に持つと、子どもも神経質になりやすい反面、知性が高く学習能力に長けた人物になりやすいと思います。抑圧の度合いが強いといじめられやすく傷つきやすいといえましょう。もしも子供が自分の気持ちを抑圧して無自覚になっていたら早めに教えて解脱させ悩みのループに入らない術を教える必要があります。無自覚に育ってしまうといつまでも他人の悪口を延々とで言い続ける人間になることもあります。

この性格のタイプは苦しみを認めて対応する能力が開発されることがあるため他人の苦しみへの理解と共感力が育っている人も多くよく気が利くのでまさに人類の面倒を見る保護者や救済者の役割または暴走を助長する役割を果たしているといっても過言ではないでしょう。仏教とも相性が良いです。以下に述べる二タイプの人類の暴走を抑制する役割を担ってきたといえましょう。文人や策士を輩出したのもこのタイプの性格ではないかと思います。特に善の思想について発展させてきたのもこのタイプの性格の人類ではないかと思います。だからこそ悪いと思った気持ちを抑圧しやすいといえましょう。弱気もあるので脅されると暴走することもあります。

有名人ではガンダムのブライトがこの性格に近いのではないかと思います。

気持ちに無自覚なうちは自分へのストレスの発生源となりやすい性格です。

病気になり入院しても冷静でしっかり振る舞うタイプ

同じ病気で入院して体が少々不自由になっても、元気にはきはきと振る舞い、しっかり者を無意識に演じる自立心旺盛なタイプです。私の家族よりも随分年上のご老人でお体も不自由なんですが、かなり立派に振る舞っています。車椅子に乗りしっかりと利き足を地面で蹴って漕ぐのも速いです。そして介護サービスの利用も前向きに積極的に受け入れており、落ち込んでいる様子はなく甘えなどもなく、苦を受け入れ現実的で精神的にも健康です。昔から自営業で何でも自分でやってきたタイプらしく、立派な人だなぁと尊敬します。体育会系であることは間違いありません。頭脳を使う仕事以外ならどんな仕事にも適応するタイプといえましょう。知性は低いですが、生きる知恵の完成度が高いタイプであり、ほんとうの意味で賢いといえましょう。人生で最も楽に生きられるタイプです。自己を保身するためには家族を傷つけることすら無意識でやってのけるタイプなので、この親を持つと心や知性が育ちにくいです。いじめられても気にしないので、結果としていじめられにくいタイプです。

この性格のタイプは心の健康の心配をする必要はありませんが、基本的に心配しない性格が深刻な病気を見逃すことがあり心配性の人が食生活や体の健康の心配をしてあげる必要があります。

このタイプの性格の有名人は黒柳徹子さんや松岡修三さん、織田信成さん、麻生太郎さんが挙げられます。はじめから解脱しているので深い信仰は必要ありません。いろんな欲望を祈る習慣があるため神道と相性が良いように思います。「心の問題?何それ」と苦しむことを知らないので明治以降の政治で一役買って来たのもこのタイプではないかと思います。自衛隊や警察といった職業にも適応した日本の軍隊をけん引してきた性格で自分の保身以外は何も考えず悪さもできるタイプす。あるいは勇気をもって悪いことはダメと言えるのもこのタイプであり、根っからの勇者ともいえます。

なぜ恨まれてるのかも基本的に理解できないのでストレスを受けにくくたいへん得をするタイプの性格です。

他人へのストレスの発生源となりやすい性格です。

入院して(?)攻撃的なタイプ

病棟にいると、時折患者様の怒号が聞こえてくるのです。もういい歳のいじわるおばあさんやおじさんだったりします。世間体というものを一切無視できる勇気は素晴らしいものですが、怒りの強さが尋常ではありません。心の中味まではわかりませんが、常に欲望による苦しみを怒りで表現してきた人なんじゃないかと思います。いわゆる周囲の人々を不幸にするタイプなので、巻き込まれる可能性があり関わりたくないなと思います。きっと苦しみも尽きないでしょうし、つらい生き方ですね。何らかの原因で理性が失われているのかもしれません。攻撃性の高い人は何も悪い印象だけではなく、社交的でおしゃべり好きで積極的で自分のことを話してスッキリしたいために相手にまず質問したり話しかけてから自分のことをしゃべりまくるという特徴がありました。ある意味フィフティフィフティにしようと努力はしているものの、それはあくまで自分のためなのです。いわゆる仲間や子分と認識した人に対しては非常にフレンドリーで人と人との結びつきを行う役割を果たしているのです(笑)だから民間企業では積極的なので攻撃性の高い人は営業面や対人戦略で重宝されるのではないでしょうか。間違っても事務や人事などのバックヤードに立たせてはいけない人材であるといえましょう。いわゆる人望の無いタイプですが同類が多いので支持も40%くらいはあると思います。突撃部隊が好きなんじゃないかな。病識がない人もあり、病気になって何が良くなかったかという認識がなく、欲望が何よりも優先されるので自分に都合の悪い食べ過ぎなどの事実を認めない傾向にありました。このタイプの性格の有名人はトランプ大統領やナポレオンボナパルト、羽生弦さん(たぶん)が挙げられ社会的場面では常にブースターをオンにした状態で行動しているため周囲は脳がついていけなくなり疲弊します。

映画ではこのタイプの性格のキャラは悪役となることが多いです。アニメではエヴァンゲリオンのアスカやガンダムのシャアがこのタイプに近いのではないかと思います。

このタイプの性格の人を親にもつと、見栄っ張りやいじめっこが育ちやすいかもしれません。無自覚に育ってしまうといつまでも他人の悪口を延々とで言い続ける人間になることもあります。興奮して眠れなかったり、基本が興奮しているので睡眠時間そのものが短く心臓や血管系の病気や長年無自覚に蓄積された脳の疲労に気を配る必要があると思います。細かい策には無関心で大砲をぶっ放すタイプといえましょう。

もともと信仰の本当の意味の理解が薄いタイプが多く一家伝来の宗教をそのまま教えを強く信じるタイプであるかもしれません。古来より領地の拡大などに一役買って来たのかもしれませんが傷つけたぶんだけ、逆にやりすぎてやられるタイプともいえましょう。

心理学では昔言われたタイプA行動パターンなどと呼ばれ自他へのストレスの発生源となりやすい性格です。

結論

病院にはいろんな人が住んでいます。どんなタイプと一括りにすることはできませんが、私が見た中だけで言うと、病気と苦しみへの反応でも「冷静で平常心」でいられる人もいるという事実がわかりました。病気になって苦しみ続けるのか平常心でいるのかについては突然病気になったショックの度合いもありますけど、甘えや自立心、攻撃性などの心の状態には誰でも共通する特徴があり、現実をありのままに受け入れる度合いによって反応も異なることがわかりました。どの性格タイプにも良いところがありますので、偏った性格を見直すため、他のタイプの良いところを参考にしてみてはどうでしょうか。