2017年1月19日木曜日

芸術がわからない仕組みがわかった!

芸術がわからないのは当たり前!

みなさんは芸術(アート)がわからないと思っていますか?それともわかった振りをして作品の前で長い時間をお過ごしでしょうか?芸術とは作者が説明でもしない限り意味がわからないものです。なぜわからないものに価値がついているのかその仕組みについて冗談半分で考えてみましたのでお付き合いいただければと思います。
芸術がわからないがわかるようになる説明図

作品の価値の決定システム

上記の図面に題名をつけるとすれば、芸術作品の価値が決まる模式図です。すべてがこれに当てはまるわけではありませんが、世の中というものは大体こうなっており金持ちほどさまざまな決定権を持ち合わせています。

昔は権威を見せつけるためだった

絵に限って言えば、絵というものは宗教と権力を一体化させた権力者が、その秩序を維持したり強さを誇示するために職人に絵などを作らせたのがお絵かきが仕事として成立した直接の起源であるかもしれません。

そして時代が進み、画材が整って来たので宗教や権力を誇示する絵だけでなく貴族や商人が家門の繁栄を願ったり若さや魅力を絵に閉じ込めたり、はたまたエロ本のような露骨さを消した上品な春画のようなものだったり、絵は常に権力者と貴族とともにありました。

大衆にも芸術に触れる機会が増えた!

また時代が進み、科学の発展のおかげで庶民にも知識が伝授されて賢くなってきた大衆もまた絵というものに意識を向けられるようになりました。芸術に励める人口も増えましたので芸術家は自己主張するようになってきてさまざまな表現が生まれはじめました。

そして20世紀には狂暴化した人類による虐殺と同じことが芸術の世界にも起き、芸術や文化の破壊が世界各地で独裁政権のもので起きました。多くの貴重な作品が世界から消えてしまいました。作品だけでなく、美しい建築物も多く破壊されました。これは人類史上、かなり異例のことかもしれません。私には原因はわかりませんが、狂暴化した人類の仕業といえましょう。

芸術も消費されるようになった!

時代は進み、人口が爆発的に増え、人類は繁栄を謳歌しました。画材の大量生産により学校に通えるすべての子供たちが絵を描くことを学びました。それと同時にさまざまな芸術が生み出され、ガラパゴスのようになりました。人類史上、はじめて大衆の命が大事にされた時代であるといえましょう。(←今ココ)

あまりにいろんな作品が出てきて芸術だといわれるものですから、私たちの脳にとっては許容範囲を超えてしまった芸術を理解することができません。商業と結びついた芸術家の中にはさむら何とかというような詐欺師や日展の不正まで現れました。玉石混合のあまりの芸術スパムの多さに、大衆がお金のために騙されてしまうのです。

芸術の何たるかがわからない私たちは、権力者やお金持ちが作り出した価値に従い美術館に出かけて「ふむふむとわかった振りをしたり」、デートで美術館に付き合ったりと、適当な動機で芸術鑑賞を楽しんでいるのです。

価値を決めるのはアナタ次第!

芸術の仕組みについて、本質に立ち戻ってみましょう。芸術の価値を決めたのは誰ですか?そうです、それは雲の上の超お金持ちです。私たちは彼らが良いと決めたものを良いと信じて見ているだけに過ぎません。芸術が良いと言ったのはその作品を買い取った超お金持ちであり、大衆ではなかったのです。だから金持ちが気に入った作品について金持ちにより評価がついたものの、価値観や感覚の違う下層の私たちにはその良さはわかるはずがないのです。

芸術はわからなくて当たり前なのです。中には暗号化した作品もありますから意味がわからなくて当然です。

他人の価値観を受け入れて良いと思い込んで自分や同伴者に嘘をついたり、お宝として欲目で鑑賞したり、人柄や思想や表現に惹かれて心から好きになったり、作品が良いかどうかは鑑賞者であるあなた自身が決めれば良いことなのです。

歳をとったらまた違った感想が湧いてきて、親近感を抱く作品もありますので、無理して感想を抱く必要はありません。

ただ芸術がわかったとか、「こう見れば芸術がわかる」と言っている人のことだけは詐欺師かもしれないので絶対に信じないほうがいいと思います。