2016年10月25日火曜日

ホームスパン岩手県の手紬羊毛の織物

岩手県のホームスパンの備忘録

NHKイッピンで放送していた岩手県のホームスパン(homespun)。イギリスの宣教師に製造法が伝えられ、羊毛を脱脂して糸を紡いで織物を作る。今でも2年待ちというホームスパンの一帳羅は孫子の代まで使えるそう。蟻川工房では女性が手紬でホームスパンの糸を作っている。ホームスパンの色は水彩画のように美しく、ふわふわで、機械製の糸と比べて撚りが少なく柔らかい。お爺さんは、事業で成功した時に買ったと今でもホームスパンのジャケットを大切にしている・・・。かつては作業着として作られていたのが今ではホームスパンを作ってるところも僅かとなった。

筆者からのコメント

「成功してお金持ちになったらホームスパンを買う!」そうお爺さんが自慢していて、ああ、これが日本の夢なんだなぁ。と思いました。本当の金持ちならそんなことすら考えなくて、ホームスパンでさえも数ある使い捨ての高級品のひとつとしか思われてなさそうで。貧乏を知っている人だからこそホームスパンの価値がわかるんだなぁとそのお爺さんのコメントを見て思いました。立場によってホームスパンへの見方は異なるのだろうけど、良い物であるということに違いはない。