春(3月末)になるとよく眠れる原因
今日は春の3月27日になりました。一昨日あたりから夜中にトイレに目覚めることなく朝までぐっすり眠れるようになりました。まさに「春眠暁を覚えず」とは言ったもので、よく眠れたのに朝も眠くて心地よくてまだ眠れそうな気がします。寒い冬より30分から1時間くらいは長く眠れています。
春眠暁を覚えずは本当
「春暁」を詠んだ孟浩然(もうこうねん 689年 - 740年)のいた時代は暖房といえばたき火しかありませんので、大抵の人は厚い木綿の布団や毛布や毛皮にくるまって冬の寝所で眠っていたことでしょう。
春暁 孟浩然孟浩然詩全訳注 確かに外に出てみると野鳥が美しい声で囀っています。都会や断熱住宅に住んでいる人は春眠暁を覚えずは当てはまらないでしょうけど、 自然が少々残っており野鳥もいて隙間風が拭く家に住んでいる私には春眠暁を覚えずはとても当てはまっています。
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
暖かい家に住んでいる人には春眠暁を覚えずは当てはまらない!
暖房が完備されていて断熱材で覆われた住宅に住んでいる人は家の中は24時間春の環境ですから春眠暁を覚えずは当てはまらないでしょう。要するにお金持ちで良い家に住んでいる人には春眠暁を覚えずは当てはまらないけれど、貧しい人には当てはまるといえるのが現代かもしれません。
隙間風が拭く家では春眠暁を覚えずは当てはまる!
隙間風の入る家(昔ながらの民家)というのは真冬でも酷い時は室温は3度程度に下がります。夜中に寒くてトイレに起きて睡眠時間が短くなります。寝る時も顔や頭が寒くて、それ以前に布団の中がはじめは冷たくて血管も収縮しており冬は寝つきも悪いのです。この寒い時期を過ごしてきた人々は春になると血管が拡張して身体の緊張もほぐれますのでぐっすりと眠ることができて真冬の睡眠不足の分も足されてよく眠れるのだと思います。
結論
「春眠暁を覚えず」は厳しい冬の寒さを経験してきた人にとっては本当であり真冬も暖かい部屋で眠っている人にとっては当てはまらないといえましょう。