2017年3月8日水曜日

コーヒーを飲むと1時間後に興奮する法則についての考察

コーヒーには興奮作用がある話

みなさんはコーヒーがお好きですか?私はコーヒーは好きだけど、コーヒーを飲むと必ず神経が興奮したり唾液や胃液が出過ぎて胃が痛くなったりします。コーヒーにはカフェインが緑茶よりも多く含まれているのでカフェインが中枢神経に作用しやすいのです。コーヒーのカフェインが脳に直接作用するので興奮作用、覚醒作用、不眠(興奮して眠れなくなる)、依存性、中毒性、そしてカフェインの離脱作用があります。

コーヒーの危険性と安全に飲むには?

コーヒー好きの家庭では毎朝一杯のコーヒーは欠かせないものとなっています。しかしカフェインの作用機序から高血圧の人にコーヒーは興奮して心拍数が増えて血圧も上昇するので脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)のリスクが高まります。もしも高血圧で肥満気味の人がいたらコーヒーを飲む前に血圧を下げる努力が必要です。

コーヒーに含まれるカフェインは依存性がありますので興奮作用を求めてコーヒーに依存する人が多いです。普段は平穏な暮らしをしていて鎮静気味の方はコーヒーに含まれるカフェインの依存に気を付けたほうがよいでしょう。

コーヒーは毎日3杯から5杯が認知症になりにくいとの研究報告も

2017年3月9日号の週刊誌「週刊文春」にコーヒーを毎日3杯から5杯飲む人は認知症になりにくいという研究結果が出たという記事がありました。ほんまかいなと思って読んでみると比較対象は「毎日0~2杯コーヒーを飲む人」と比較していますので、科学的には信憑性が怪しいです。なぜならコーヒー0杯と1~2杯ではまったくサンプルの性質が異なるので一緒に混ぜて統計的に比較すべきでないからです(今回の研究結果は記事が操作されておらず事実を正しく伝えたものであるとしたなら研究は結果を意図したものに操作したいという狙いがあると疑われても仕方ありません)。もしかしたら0杯の人、1~2杯の人、と3~5杯の人とで比較すると1~2杯の人の説は覆るかもしれませんね。でも事の本質はカフェインを継続的に摂取しているかどうかという点と、毎日脳が興奮しているかどうかという点を区別して研究しなければ科学的に実証したことにはなりませんので、研究結果が正しいわけではありません。つまり、緊張感を持って日々を過ごしている人はコーヒーを愛飲する人と比べてどの程度認知症になる・ならないという事実を確かめるまではこの研究内容は正しいとはいえないのです。普段から緊張感を持って生活している人はもしかしたら認知症になりにくいかもしれませんね。

カフェインの依存性が高まるのはコーヒー3杯目から

wikipediaによると、コーヒーのカフェインへの依存が生じやすいのは日に三杯以上飲む人であるといえます。ある人はコーヒーが無いと生きていけないくらいに依存していて痩せ気味で顔色も女性なのにシミが多く黒ずんでいました。そこまで依存している人は少数派かもしれませんが、コーヒーは毎日飲みたくなる依存性があります。世の中にはコーヒーを売ろうとする人がたくさんいますので、コーヒーは健康に良いものだという研究結果が欲しくて嘘をねつ造するような研究があるかもしれません。事実、コーヒーの良いイメージを高めるためにいろんな人々がコーヒーを飲むことはカッコイイ、コーヒーを飲むことはおしゃれ、挙句にはコーヒーを毎日飲めば健康というイメージを人々は作り上げました。その手法は例えばブルーベリーの錠剤を飲めば目が良くなるというレベルと同じですが大企業やスターが広告を作っているものですから信じたくなるのが人情です。

コーヒーは毎日飲む必要があるのか?

コーヒー好きにとっては既に依存しているのでやめられないこと(コーヒー中毒の状態)が当たり前となっています。コーヒーを飲まない人から見ると、まずい缶コーヒーを買ったりまずいインスタントコーヒーを使ってまでコーヒーが飲みたい人が不思議です。低品質なコーヒーを買うくらいなら飲む回数を抑えて良質な豆をドリップすればいいのにと思います。

今はネットというコーヒーを飲まなくても興奮できる機械がある

昔は脳を使わなくても生きて行けましたので、コーヒーは脳が暇で鎮静した生活に刺激を与えるよい薬のようなものでした。今は脳や体(体も脳を使ってるのと同じなんですが)を酷使しないと生きていけない世の中ですから、興奮しやすい状況は整っています。ただでさえ興奮しやすい日常なのに、コーヒー?と思っちゃいませんか。精神労働にコーヒーなど、高ぶって興奮した脳がカフェインでさらに興奮しますから休息になりません。要はコーヒーも飲み方では朝の眠気をシャキッと起こす良い薬ですが、逆に血圧を上げますので高血圧の人や既に脳が興奮して疲労している人にとっては毒にもなるのです。

脳を興奮・覚醒させようとするのは何もコーヒーなどでカフェインを飲まなくても簡単です。知的活動を行えば脳は容易に興奮して覚醒します。たとえば文字を書くだけでも脳は目覚めますし、スマホやパソコンを操作するだけでも、体を動かすだけでも脳は興奮します。要は頭か体を使えば目が覚め頭がシャッキリするのです。

賢くてお金持ちの人はコーヒーの作用を自覚して控えている

世界の億万長者の中にはコーヒーがもたらす興奮作用を敬遠するためコーヒーを飲まない人がいます。著名な人ではトランプ大統領です。トランプ大統領は普段から興奮しているのでコーヒーを飲むとさらに脳が興奮するため体調が崩れることを敬遠しているのかもしれません。ほかにもアメリカの億万長者は夜はコーヒーを飲まないという人もいるようです。コーヒーを飲んで興奮している自分をしっかり認識している人はカフェインそのものを避けるのかもしれませんね。

私たち日本人はなぜか宴会の後にコーヒーで締めくくる

まったく、妙な習慣がいつから定着してしまたのでしょうか。飲み会や法事、結婚式で暴飲暴食し酒を飲んだフルコースの最後にコーヒーが出てきます(笑)肉、魚、酒、芋かご飯かパンにスイーツそしてコーヒー。胃が悲鳴を挙げそうです。いくらコーヒー好きでも、これは最悪の組み合わせとしか言いようがありません。酒の後にコーヒーなんて馬鹿げています。アルコールとコーヒー、同時に摂取してよいはずがありません。人によっては激しい頭痛が生じて急性中毒で倒れるかもしれません。

本日の教訓と筆者の見解

コーヒーの教訓

コーヒーに含まれるカフェインには興奮作用や依存性があり、1日2杯まで、寝る数時間前は飲まないようにすることが最も安全です。残業などの過労やストレスによる緊張や疲労で既に脳が興奮状態にある人はコーヒーを飲むと薬理効果でさらに興奮する作用があるので結果としてがんばりすぎて脳の疲労(=全身や筋肉がだるくなる)を招きやすいといえましょう。神経症や心因性のうつ病の人も緊張しやすいことが日常となっていますので、コーヒーを飲むとさらに興奮し具合が悪くなりやすいといえます。

科学的には朝と昼下がりあたりにコーヒーを飲むのが不眠の人でどうしてもコーヒーを飲みたい人にはちょうどよいのではないでしょうか?カフェインへの感受性が低い人は夜にコーヒーを飲んでもよく眠れているようです。高血圧の人はコーヒーを飲まないほうが安全です。

しかしコーヒーを飲むべきではない不健康な人々にもコーヒーを売りつけようと真逆の研究結果を作ってコーヒーを何杯も飲むことが健康に良いという宣伝を密かに行い似非科学で人を騙そうとする売り手がいるのも事実です。

科学の何たるかを知らない人の方が多いのかもしれませんが、研究結果などを作為的に導き嘘で人を騙すことはみんなが思っているよりも簡単です。

コーヒー店で格好をつけている自分が好きな人については他人はかっこいいとも何とも思ってませんので、見かけてダサいな、収益率を低下させる営業妨害だと思っても、コーヒー屋が自ら作り上げた嘘に騙された客でありある意味自業自得です。

コーヒーを作っている貧しい人々は、家族みんなでコーヒーを飲んでいます。コーヒーとは格好をつけるものではなく、暮らしの中で飲まれてきた飲み物のひとつなのです。