2018年1月4日木曜日

2018年の七草がゆの日は1月7日です。

2018年の七草がゆ

七草がゆ
七草がゆ(wikipediaからライセンスを確認して転載)

2018年のお正月も終わり、もうすぐ七草がゆの日がやってきます。2018年の七草がゆの日は1月7日です。七草がゆの具材は「セリ、ナズナ(ペンペングサ)、ハハコグサ、コオニタビラコ、ホトケノザ、カブ、ダイコン」です。カブ(蕪)とダイコン(大根)以外は野草(雑草)ですので野で摘んでくる必要があります。そもそもカブとダイコンが他の野草と同時期に生えているかといえば、生えてません。ナズナといえばぺんぺん草とも呼ばれ、ある程度の年齢の人は野原でぺんぺん草を振り回して遊んだことでしょう。しかしそのナズナも春の野草ですのでグレゴリオ暦の正月にはまだ生えていません。

旧暦の正月は2018年では2月16日金曜日です。2月16日というと、まだ寒さの真っただ中です。この時期の大根や蕪は現在の日本ではとう立ちしており旬は過ぎているといえましょう。すると「春の七草」の実現可能性に疑問が湧いてきます。一体誰がこのような決め事を作ったのでしょうか。

wikipediaによると、御伽草子(江戸時代に記された本)の七草草子の説話によると、かつての唐(とう)の国に大しうという親孝行者がいたそうです。その大しうという人は百歳を超え体が思うようにならない両親を哀れに思い山に入って二十一日間祈祷したそうです。大そうは自分に老いをうつしてよいので両親を若返らせてほしいと願ったら、帝釈天が次のようなお告げを下されました。

「そなたの願いを聞き入れた。須弥山の南に齢8000年の白鵞鳥がいるが、この秘術をぬしら親子に授ける。ついては、毎年春のはじめに七種の草を食べること。1月6日までに7種類の草の集めておくこと。次の時刻に柳で作った器に種を載せ、玉椿の枝で叩くこと。
  • 酉の刻から芹(せり)
  • 戌の刻から薺(なずな)
  • 亥の刻から御形(ははこぐさ)
  • 子の刻から田平子(たびらこ)
  • 丑の刻から仏座(ほとけのざ)
  • 寅の刻から菘(かぶ)
  • 卯の刻から清白(だいこん)
辰の刻からこれらの種を合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。」(wikipediaより引用しました)
大しうはすぐに山を降りて七草がゆを作って両親に食べさせたところ、両親は若返りました。この話は時の帝の知る所となり、この話に感動した帝は譲位したというそうです。

私もこの話ははじめて知ったので、まさか七草がゆが「親孝行の功徳」を伝えるものであったとは知りませんでした。七草がゆは自分が食べるというよりは、自分の親のために七草がゆを作り長寿と健康を願い孝行するといったほうが正しいかもしれません。

これは日本のおとぎ話です。この説話のルーツをたどると中国の梁の時代にはあったそうです(知恵袋:七草粥の風習はもともと中国の風習ということ…より)。その知恵袋にはさらに興味深いことが七種菜羹に書かれており正月の7日間にはそれぞれの動物を殺さず感謝する伝統があったそうです。中国では1月7日を人日の節句といい五大節句のひとつの年中行事となっています。生き物への敬意を表す概念も、中国から伝わったみたいですね。日本には「天皇神宮歴史帳」に七草がゆの記述が見られるそうですから9世紀には既に七草がゆが宮中に浸透していたようです。

地方にはさまざまな変種の七草がゆが存在しています。

平安時代に宮中の七草といえば、雑穀の米・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)・蓑米(みのごめ)・胡麻(ごま)・小豆(あずき)だったそうです(No. 49 【七種菜羹】 しちしゅさいこうhttp://fukushima-net.com/sites/meigen/63より引用しました)。
この説話で重要なことは、両親への孝行という価値観です。この孝行心なくして本物の七草がゆは成り立たないと考えられます。

本当の意味の実践(まごころ)より形式(しているふり)だけを重視する場合、そこまで真似しなくてもいいかもしれませんが、やはり教養ある生き方をするのであれば、本物の意味だけは知っておいたほうがよいと思います。

2018年のお正月、どう過ごした?

   

あけましておめでとうございます。

2018年は戌年

2018年。新年あけましておめでとうございます。昨年もさまざまなニュースが世の中を騒がせましたね。私がよく覚えているのは、大阪の森友学園と香川の加計学園(かけがくえん)の税金や安倍総理の忖度があったかどうかを巡る事件です。選挙でうまく事態が収束して何事もなかったかのようになりましたね。次に日馬富士の暴行事件です。マスコミの騒ぎ立て方がものすごくてびっくりしました。貴乃花は日馬富士の人生をぶち壊すことが第一義ではなく、別の意図があって騒ぎを大きくしたのかな?と思いました。世の中のお金の集まるところにはには怪しい魔物がうごめいているようですね。そういえば希望の党が失望の党に変わった事件もありましたね。党首に人望がないうえに財政の計算無しで事を進めているから批判の裏付けとなる根拠を示せなかったのだと思います。議員の不正や不倫事件もありましたね。共通しているのは庶民から集めたお金が不正に絡んでいるということでしょうか。いずれの事件も権力の行方はマスメディアをどう操作できるかにかかっているようです。2017年はマスコミの力の強さが簡単にイメージを思い通りに変えてしまうことに驚かされた年でした。メディアを思い通りに操縦することが、これからの時代の政治には欠かせないスキルとなることでしょう。

お正月、どう過ごした?

そんなリッチな世界とは無関係のみなさんは、お正月をどう過ごされましたか?私は定番通り、お節料理と初詣、ショッピングという単純な日を過ごしました。お正月は一年のうちでも二番目くらいに長い連休ですが、とても休まるような休日ではありません。日本には「大掃除」といういつから始まったのかわからない習慣があります。この大掃除、一戸建てに長らく住んでいれば1日2日で終わるようなものではありません。当然家を掃除しきれるはずもなく、消耗しきって途中であきらめざるを得ませんでした。大掃除なんてやめて日ごろから掃除したくないところを少しずつ綺麗にしておいたほうがよさそうです。

お節料理について。市販のお節料理はレンコンや伊達巻が一人一切れと切ないほど寂しいことになっています。明かに手料理で作ったほうが、おかずも長持ちするし、元旦から料理しなくてもよかったです。

年末になると、このお正月の食材がバカみたいに高騰していました。本当は予算200円ほどで作れる伊達巻も1本1000円近くとすごい値段になっていて、元旦が過ぎるとその半分の値段になっていました。ぼったくりも甚だしいでしょう!数の子についても正月を過ぎたら年末の半額になっている店もありました。商売人であれば値を釣り上げるような店は商売では信用できませんよね。生きるためにはイオンなどの大手スーパーを利用せざるを得ませんが、商売人としてはその手の企業は信用できません。タコも年末になると普段の8割増しくらいの値段で売られていましたよ。さすがにタコの価格の釣り上げはバカらしくて買えなかったですねぇ。

思えば怪しい商売をしている会社は世の中にたくさんあります。本当に信用できる会社をどれだけ発掘できるかが、上手に生きていくためには重要かもしれません。